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朝鮮半島問題解決の知恵を歴史から汲み取る

人民網日本語版 2018年03月22日09:13

朝鮮半島情勢に関する最新の動向が連日大手メディアの報道を賑わせている。朝韓、朝米首脳会談の準備作業が現在進められている。3月15日、韓国南北首脳会談準備委員会が発足し、翌日に初会合を行った。会合は今月末の朝韓ハイレベル会議の開催を推し進め、首脳会談の準備をすることを決定した。16日には韓国の文在寅大統領と米国のトランプ大統領が電話会談し、朝韓首脳会談、朝米首脳会談について話し合った。その一方で米国防総省は19日、米韓合同軍事演習を4月1日に再開することを発表して、朝鮮半島情勢の複雑さと敏感さを際立たせた。(人民日報「鐘声」国際論評)

現在朝鮮半島核問題に交渉による解決の道に戻る契機が生じていることは評価しなければならない。これは得難い重要な一歩であり、国際社会は一致してこれを支持し、一層の前向きな進展を期待している。だが同時に、朝鮮半島情勢の歴史的推移は各国に、情勢の進展、関係の立て直しが常に極めてもろいことを警告しており、歴史的経験の中から知恵を汲み取ると、各国がさらに大きな政治的勇気を示し、揺るぎない政治決断をすることが、対話を始め、継続するうえでプラスであることがわかる。

2002年10月から朝鮮半島核問題は再び悪化し始め、朝鮮半島と北東アジア地域の平和・安定に深刻な影響を与えてきた。中国は朝鮮半島核問題の平和的解決のため、2003年初めから調停を始め、関係国と立場を協議・調整し、最終的に中国、朝鮮、米国、韓国、ロシア、日本の6カ国による朝鮮半島核問題の政治的解決に向けた協議へと導いた。協議プロセスは曲折に満ちたものだったが、6カ国協議は2005年9月19日の共同声明、2007年2月13日の共同文書、同年10月3日の共同文書で各国の共通認識をまとめ、朝鮮半島核問題の対話と交渉を通じた平和的解決への重要な政治的基礎を固めた。遺憾なことに、6カ国協議中断後、朝鮮半島核問題は「制裁―実験―再制裁―再実験」の悪循環に陥った。

歴史の経験は、米朝枠組み合意も6カ国協議の一連の成果も対話によって実現されたことを示している。対話は朝鮮半島核問題の情勢を安定させ、各国の懸念を協議により解決するための環境を整えるだけでなく、朝鮮半島核問題の平和的方法による解決を後押しし、地域の平和・安定・発展を実現するうえで必須の道だ。

歴史の経験は同様に、ひとたび関係国が冷静さを失い、「利己的」変化を求める盲動に固執すれば、交渉のチャンスはたやすく失われ、元々の相互信頼不足がさらに悪化することを示している。米朝枠組み合意の棚上げと6カ国協議の中断がその明らかな証拠だ。

未来は歴史の中から歩み出すものだ。新たな対話と協議の準備を進める中、各国はなおさらに歴史を振り返り、問題解決の知恵と勇気を汲み取るべきだ。朝鮮半島核問題の解決は結局は漸進的で、双方が相互信頼と善意を積み重ね続ける過程だ。今後の道程がどうであれ、各国は辛抱強さと注意深さを保つべきだ。貴重な歴史的チャンスの一つ一つをしっかりと捉えて初めて、真の転機を迎えられる。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年3月22日

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