3月中旬に入り、日本各地では次々と桜の開花時期を迎えている。日本の気象庁は18日午後、東京の都心で桜がすでに開花し、昨年より4日早い開花となったことを発表した。
日本各地には合計58ヶ所の桜の観測ポイントが設置されており、気象庁は毎年専任の担当者を派遣して桜の開花状況を定期的に観測させている。気象庁の職員が17日午後、東京千代田区のある桜の標本木で繰り返し観測を行ったところ、同地に多くの人たちが押し寄せた。
3月に入り、日本各地の広い範囲で目に見えて気温が上昇した。東京都内の多くの地域で最高気温が20度前後となり、今年の東京の桜の開花時期は昨年より4日早まり、平年の平均開花時期より9日早い開花となった。開花してから満開になるまでには、通常1週間から10日前後かかるとされている。そのため、3月末から年に1度の花見のベストシーズンを迎えるとみられている。
今年は予想よりもかなり早く桜の開花時期を迎えたため、日本の各メーカーや企業はその対応に追いついておらず、各大手旅行会社は花見旅行商品のコース設定の臨時調整を行っている。また、多くの食品メーカーは超過勤務や残業を行い、桜をコンセプトとした各種弁当やスイーツなどの商品の生産作業を急ピッチですすめている。概算データによると、日本の桜の市場規模は1000億円以上に達するとされている。
また三井住友トラスト・アセットマネジメントのエコノミストが、気象庁が発表した桜開花時期のデータと景気の動向の関連性を分析した点は注目に値する。このエコノミストは、東京の桜の開花時期が3月21日より早かった年はこれまで12回あり、そのいずれの年においても日本経済は程度の差はあれど、好景気となっていたとし、それは桜の開花時期が早い年は、桜の時期と花見シーズンが相対的に長くなり、経済に対してプラスの刺激となる作用もより大きくなるためだとしている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月20日
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