全国政協委員・京滬(北京-上海)高速鉄道総指揮・中国工程学院院士の盧春房氏は、全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)期間中に、「2025年までに、中国高速鉄道の営業距離数が3万8千キロメートルに達し、高速鉄道の利用者はますます増えるだろう」と話した。人民日報が伝えた。
盧氏によると、今後も鉄道建設におけるハイレベルな運営体制を維持するほか、科学技術革新の分野では、次の目標達成に向け重点的に取り組む方針という。
1.安全な高速鉄道
「人による予防・モノによる予防・技術による予防」の共同実施によって鉄道の安全を確保する。
2.スマート高速鉄道
環境の感知、セルフラーニング、自己決定などのスマート技術の開発に取り組む。
3.より速い高速鉄道
高速リニアモーターカーや真空チューブ内を運行する「超高速飛行列車」の開発を進める。
4.環境に優しい高速鉄道
より省エネ性が高く、より環境に優しく、より騒音が少ない高速列車を開発する
「将来の高速鉄道は、より安全・快適・便利・高速化を実現する」と盧氏は強調した。
全国の鉄道営業距離数は、現在、12万7千キロメートルで、そのうち高速鉄道の営業距離数は2万5千キロメートルに達し、「四縦四横」高速鉄道主要幹線網が予定より早く完成し、すでに運営を開始している。中国鉄道の電化率は68.2%(世界トップ)、複線化率は56.5%(世界第2位)にそれぞれ達した。
四方八方に通じる国内鉄道網のほか、中国は海外との鉄道網協力を深化し続けている。今年2月末の時点で、中欧班列(中国-欧州間の国際定期貨物列車)の運行本数は累計7200本を突破、運行路線数は61本に達し、国内38都市と欧州13ヶ国36都市をつなげ、「一帯一路」建設におけるランドマーク的な成果の一つとなっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn