約10年前、留学生として日本に来た李■(■は品の口が火)さんは、今はベテラン中国語教師として活躍し、昨年は翻訳・中国語教育を展開する会社も立ち上げた。このほど、李さんと李さんの教え子である苗加隆さんが取材に応じてくれた。環球時報が報じた。
数年前に退職した苗加さんは、「大学の時、第二外国語に中国語を選択し、その後はNHKの中国語講座で勉強した。1996年から日本語を教えるボランティア活動に参加するようになり、外国人、特に中国人の友人がたくさんできた」と話した。
2011年、苗加さんは李さんと出会い、「中国や中国人のことを理解したいので、中国語を教えてほしいと頼んだ」という。その後、体調が思わしくなく、1週間に2回病院に通わなければならなかったものの、苗加さんは毎週必ず1時間半の中国語レッスンを受け、1度も休んだことはないという。
長年中国語を勉強してるものの、苗加さんは、「中国語で一番難しいのは発音」と感じている。一方、李さんは、「日本で長年生活しているが、何か困ったことがあると、人生の先輩である苗加さんに相談している。中国語を教えているというよりは、苗加さんに人生についていろいろ教えてもらっていると言ったほうがいい」と話した。
すでに中国語でスラスラと自己紹介できるようになった苗加さんの目標は、20年の東京五輪の時に中国人観光客の通訳をすることだそうだ。「中国各地から来た人と中国語で交流するのはとても楽しいこと。日中の経済交流が増加しているため、中国語を勉強する日本人が増えているのは、自然な成り行き。一部の日本人が中国に偏見を抱いていることは確かだが、私はそのような影響を受けない。自分の目で中国を見ていきたいと思う」と苗加さん。
筆者の日本のSNSのモーメンツでは、苗加さんのような人をたくさん見かける。中国語を学んでいる人も多く、学んでいる理由もさまざまだ。うち、中国文化が好きで中国語を学んでいる人が最も多い。中国文化と関係が深い「風水」が好きという人もいれば、小麦粉に興味があり、小麦粉で作った麺は中国が起源で、その知識を理解するには中国語学習が必要とする人もいる。そして、日本文化の淵源を知るには中国語を学ばなければという人もいる。
中国語を勉強している30-40歳の日本人の多くが学習理由として挙げるのが、「仕事上での必要性」だ。自分の会社に中国関連の業務があり、「上司から言われて中国語を勉強している」という場合が多い。そのほか、21世紀は「中国が主役」と感じている両親の勧めで、中国語を勉強している小学生もいる。
筆者は中国語を学んでいる30代の日本人女性を知っている。最初は中国語の教材がなかったため、テレサ・テンの歌を聴き、それから日本では「香港ブーム」が巻き起こり、広東語を学び始めた。彼女は20年前に上海で仕事をするようになり、地元の方言「上海語」が話せなければ、買い物をするときに騙されることがあると聞き、上海語の勉強を始めた。
筆者が知っている中国語教師の多くは、「中国語を教えているというよりは、おしゃべりをしながら互いの理解を深めていると言ったほうがいい。中国語を教える過程で、学べることもたくさんある」と声を揃える。そして、「中国語の人気が高まっており、世界で中国語ブームが巻き起こっているため、中国語教師は今後必ず人気になる」と感じているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月20日
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