中国教育留学交流(香港)センターの鞏万・主任は2月27日、大陸部大学が設置する専攻学科がますます多様化しているのに伴い、大陸部大学に進学する香港の学生が増え続けている状況を明らかにした。新華社が伝えた。
同センターは2017年、大陸部大学で学ぶ香港出身学生約300人を対象としたアンケート調査を実施した、これによると、「大陸部の大学への進学を決めた理由」として、「大陸部大学の専攻学科が多様化したこと」と答えた回答者は約28%に上った。2015年調査では、この割合は20%にとどまっていた。「授業料が安いため」と「香港の大学の合格ラインに達しなかったため」という理由を挙げた人の割合はやや低下し、特に後者は、32%から21.4%に下がった。
鞏主任は、同日開催されたメディア発表会において、「香港の学生が、経済的理由や成績との兼ね合いから大陸部の大学に進学する割合は、目に見えて低下している。彼らが最も重視する要素は、やはり専攻学科となっている。これは、大陸部の各大学のレベルが上昇し続けていることと、大陸部の大学に対する香港学生の認識が高まっていることと関係しているに違いない」とコメントした。
中国教育留学交流(香港)センターは、「大陸部の一部大学が中国統一大学入学試験免除で香港地区の学生を受け入れるプログラム」における申請関連業務を担当している。鞏主任は、「同計画に参加する香港学生のうち、広東省の大学への出願者が最も多く、福建省がそれに続く。上海の大学に出願する学生の数も増加の一途をたどっている」と紹介した。
出願学科別に見ると、香港の学生が大陸部の大学に進学を希望する場合の専攻学科は、多いものから順に、中医学とビジネス・マネジメント、経済学、法学、報道メディア、臨床医学、歴史学となっている。このほか、考古学と景観・ガーデニング、ロシア語など、香港の大学ではほとんど見られない学科に出願する学生もいる。
現在、香港の学生が大陸部の大学で学ぼうとする場合、「大陸部の一部大学が中国統一大学入学試験免除で香港地区の学生を受け入れるプログラム」と「香港・マカオ・台湾地区学生を対象とした合同入学試験」、「大陸部の各大学が独自に設けた香港学生募集プログラム」という3つの方法から選択して、出願することができる。
2017年に入試免除プログラムで大陸部の大学に入学した香港の学生は計1295人、専攻学科は150学科に及んだ。香港・マカオ・台湾地区学生合同入試に合格した学生は2095人だった。
2017年10月の時点で、大陸部の大学学部で学ぶ香港出身学生は1万3300人に達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月2日
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