中国科学院が28日に発表した情報によると、中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所の劉良雲研究員が率いるチームは、中国が打ち上げた炭素衛星のデータを利用し、世界の植物クロロフィル蛍光衛星反転の研究を展開した。これにより昨年下半期の世界のクロロフィル蛍光製品を手にした。科技日報が伝えた。
中国は2016年12月22日に、初の二酸化炭素観測科学実験衛星「TanSat」を打ち上げ、炭素衛星データを提供できる世界で3番目の国になった。
劉氏は長期的に植物クロロフィル蛍光のリモートセンシングを研究している、中国の同分野のパイオニアとなっている。劉氏が率いるチームが手にした世界初となるクロロフィル蛍光反転結果は、昨年7月の北米のトウモロコシ畑や欧州の平原、東アジアの農地、東南アジア、12月のアマゾンの熱帯雨林などの植物の旺盛な生産力を示した。また南北半球の夏・冬の植物の生産力とカーボンシンクの動的変化も非常に正確だ。
研究者はTanSatによるクロロフィル蛍光製品と、同期のアメリカ航空宇宙局の二酸化炭素観測衛星「OCO-2」による製品を比較した。双方の空間構造や季節の変化・特徴、データ取得の範囲、平均値、動的分布などが高度に一致した。これは中国のTanSatが、世界最高水準に達したことを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月1日
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