5000平方メートルの面積を誇る銀川国際会展センターのE館展示ホールでは、原発技術設備、有人潜水艇「蛟竜号」、新型高速列車「復興号」、電気自動車(EV)など一連のハイテクが、中国・アラブ諸国博覧会での初公開を控えていた。資源環境、新材料、バイオ技術、スマート電子など15種類の科学技術展示エリアは、最後の調整を待っていた。これは中国・アラブ諸国博覧会2017の開幕前日に、記者が展示ホールを取材した時の光景だ。科技日報が伝えた。
中国・アラブ諸国博覧会2015では、中国・アラブ技術移転センターの設立が発表された。ヨルダン、オマーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビアなどの科学技術機関、アラブ連盟傘下の大学が同センターと協定を結び、5つのサブセンターを設立し、共に中国・アラブ諸国の技術交流と協力を推進することになった。
わずか1年間で、アラブ諸国に進出する中国科学技術プロジェクトが増加し続けた。農業IoTがドバイ、エジプト、モロッコで発展し、風力・太陽光両用省エネ灌漑設備がオマーンで2000万ドルの売上を記録した。北斗衛星測位システムがアラブ首長国連邦とサウジアラビアでサービスを提供し、中国熱帯農業科学院椰子研究所のナツメヤシの果実の病虫害防止技術がアラブ諸国から注目された。
「一帯一路」(the Belt and Road)の後押しを受け、アラブ諸国は中国の科学技術への注目を強めている。寧夏回族自治区科学技術庁の張新君巡視員は取材に対して、「中国・アラブ諸国技術移転・革新協力大会2017には、15カ国の約500人が出席。プロジェクトのマッチングに参加する主体はもはや政府関係者ではなく、大学、科学研究機関、企業、商業協会となっており、その参加目的はいずれも優れた技術を見つけるという非常にわかりやすい目的。中にはすでに協力で合意したが、その上でさらに視察に来るケースもある」と話した。
張氏は、「6日に開幕する博覧会において、20件弱の科学技術協力プロジェクトの契約が交わされる。3つの中国・アラブ科学技術移転サブセンターが設立され、5回の科学技術協力説明会が開かれる。中国・アラブ科学技術協力の活気あふれる現場が、来賓を待ち受けている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月6日
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