2006年から2015年にかけて、中国の科学研究協力センターとしてのランキングが世界第10位から7位に浮上した。中国の世界科学研究協力における規模はカナダに次ぐ世界第6位から、フランスを抜き世界第4位に上がった。科技日報が伝えた。
国家科学技術評価センターとクラリベイト・アナリティクス(旧トムソン・ロイター IP&Science)が共同作成した「中国の国際科学技術協力の現状」報告書が3日、北京市で発表された。同報告書は中国の国際科学研究協力の論文データに基づき、計量文献学により科学研究・管理専門家の観点をまとめ、2006−15年の中国科学研究国際協力の現状とすう勢を深く分析・解読した。
同報告書によると、材料学、工学、コンピュータ科学は、中国の国際科学研究協力において最も活況を呈している3学科だ。しかし国際協力が最も盛んな宇宙科学において、中国の参加は最も少なくなっている。
◆見直される中国式自主革新
同センターの王瑞軍主任は記者に対して、「中国は2006年に、中国の特色ある自主革新の道を確固不動の姿勢で歩むと表明したが、そのことに対し、一部の国や団体は中国の国際科学技術協力に偏った見方をするようになった。彼らは中国の自主革新を閉鎖的な革新、開放と協力の拒否と誤解したためだ」と述べた。
同報告書はこれについて、一つのデータを示した。中国と論文を共同発表した国は、この10年間で161ヶ国から188ヶ国に増え、中国国内で出資する協力プロジェクトの割合は35%から61%に上昇した。王主任は、「これは中国が扉を閉ざしていないばかりか、協力をより広く、深く広げていることを全面的に反映している」とした。
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