北京一軽食品集団の陳琳副社長はこのほど、傘下の北氷洋食品公司がネットスーパー・天猫超市でアイスキャンディーの「注文から1時間配達」を打ち出したことを明らかにした。「その日のお昼頃に冷たい北氷洋のジュースを飲みたい、小豆味アイスキャンディーの味が恋しいと思って注文すれば、1時間もしないうちに商品が届く」という。将来は天猫(Tmall)と提携し、他社に先駆けて北京風瓶入りヨーグルトなどのオーダーメード新商品を売り出したいとしている。「北京青年報」が伝えた。
▽老舗企業が天猫に 次々ネットの人気者に
データをみると、商務部(商務省)が認定した約2千の中華老舗企業のうち、半数以上がすでに天猫での販売を行っている。地域制限や季節的制限を取り払い、地域ブランドを全国的ブランドへ、さらにはグローバルブランドへと変身させている。現在、天猫超市は香港市場に力を入れており、北氷洋もこれに参加する予定だ。さらに将来は天猫の海外進出プロジェクトとともに東南アジア、オーストラリア、欧州、米国、カナダなどへの展開を考えており、天猫の「1つの店で世界中のものを売ります」戦略によって、北氷洋の商品が本当に氷に覆われた北極海で売られるようになる可能性がある。
実際、北氷洋と北京義利食品公司の老舗ブランドおよび北京現地ブランド、たとえば北京稲香村、月盛斎、天福号、王致和、呉裕泰、六必居などを含む数十のブランドが、天猫に旗艦店を開設し、天猫超市に出店を果たしている。ネット上のブランド旗艦店では人気商品や新商品をいつでも展示しておくことができ、天猫超市ではそのブランドのファンのリピート買いが便利な日常風景になる。
さきに阿里研究院が発表した「2016年度中華老舗EC100社ランキング」によると、北京市は地元ブランドのうち16がランキング入りし、上海市と浙江省に次ぐ全国3位だった。老舗企業と人気のネット通販が抱える大勢の若い消費者たちが相互に連動して、新たな活力を生み出している。
8月に北京市統計局が発表した報告書「非首都機能分散の下での北京商業の質向上と効率上昇と再バージョンアップ」によると、老舗ブランドは天猫を代表とするネット小売との提携でよい業績を上げている。今年上半期、北京の老舗企業のネット売上高は3億2千万元(1元は約16.5円)に上り、前年同期比71.8%増加して、北京のネット小売全体の平均増加率を遙かに上回った。
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