チベット自治区ラサ市ポタラ宮管理所が17日に発表した情報によると、ポタラ宮保護への精密測量の応用の初歩的な成果が、(上海)国際建築遺産保護・修復博覧会2017で建築遺産保護の多くの同業者及び来場者から大きな注目を集めた。中国新聞網が伝えた。
同管理所の覚旦副所長は、「ポタラ宮は山に建てられた建築物で、高低差があり構造も複雑だ。壁はポタラ宮の主要構造であり、壁の割れ目の特徴と分布状態の統計は、ポタラ宮保護の難題となっている。精密測量はポタラ宮保護の切実な需要となっている」と述べた。
過去1年以上の測量により、ポタラ宮の多くの基礎データ・情報・画像が集まった。また、地面の基礎と岩、壁の割れ目の測位、洞窟の判断など、建築物への影響が明らかになった。
測量を担当した北京帝測科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)の技術監督である信泰琦氏は、「ポタラ宮の建築群は大規模かつ複雑だ。測量チームは現代的な3Dレーザースキャン技術、多視覚映像再建技術、ドローン空撮技術を使用した。建築群と周辺の地形の高精度3D情報収集、高精度模様情報収集を行った。集められた情報は、ポタラ宮観測・管理ネットワークの構築で、重要な力を発揮する」と説明した。
覚旦氏は、「この測量は、ポタラ宮管理プラットフォームの点・線・面による平面的な管理方法を打破した。新技術がもたらす可視化管理効果を十分に掘り起こした。これにより、ポタラ宮の保護・管理・使用・研究の需要が満たされるほか、その予防的な保護に高い要求を突きつけた」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月22日
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