水墨画アニメ「オダマジャクシ、お母さんを探しにいく」
「西遊記之大聖帰来(Monkey King: Hero is Back)」、「大魚海棠(Big Fish & Begonia)」から最近の「大護法(Da Hu Fa)」まで、ここ数年、中国国産アニメーション映画の1作1作がどれも話題になり、再び国産アニメの未来に対する関心と議論を呼んでいる。「瞭望東方週刊」が伝えた。
「大聖帰来」が国産アニメ映画の興行収入新記録を打ち立てると、中国漫画アニメ産業の状況が好転し始めた。データ研究機関・比達諮詢が発表した「2017年第1四半期中国美術産業O2O市場研究報告」によると、2016年の中国漫画アニメ産業の生産額は1320億元(約2兆1822億円)に上り、前年比16.6%増加した。
同報告には次のような注目すべきデータがある。17年第1四半期(1〜3月)に、各種アプリケーションを利用して漫画アニメ作品を鑑賞した中国のユーザーが最もよく鑑賞する作品のタイプは、「コメディ」が24%、「中国風」が19%で、1位と2位に並んだ。このデータと映画市場で反響の大きかった国産アニメ作品を並べてみると、中国の次世代の観客たちは中国の美学に彩られたアニメ作品を求めており、こうした気持ちは具体的な形となってあふれ出しそうになっているといえる。
世界的な視点でみると、真に記憶に残るアニメ作品とは、民族的ムードが漂っており、その作品が作られた土地の伝統と呼応し合い、現地のテーマを深く掘り下げた作品ばかりだ。今では中国のアニメが民族の特徴と文化的な自信に基づいた美の追求をさらに進めており、ただ中国的要素を寄せ集めるのではなく、文化的遺伝子を創作の中に溶け込ませ、現代の中国人が心揺さぶられ共鳴するような接点を見いだすことが必要になっている。
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