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「二次元」の人気過熱を後押しする中国の若い世代

人民網日本語版 2017年07月31日11:16

夏は新しいアニメやゲームが続々と登場するシーズンだ。最近、大型アニメフェスティバルが広東、上海、貴州などで続々と開催され、「二次元(アニメ・漫画・ゲームなどをまとめたジャンル)」の消費が過熱している。「二次元」は元々アニメ用語で、2D画像で構成された文化商品とその関連商品を指す。アニメと文学、ゲーム、映画・ドラマ、音楽などが融合すると、バラエティに富んだ文化の形式や各種関連商品が誕生する。業界関係者は、「伝達の効率が良く、異なる文化を持つ国々に受け入れられやすく、ファンが多いという特徴を背景に、『二次元』商品は、文化娯楽消費において重要な地位を築くようになっている」と分析している。人民日報海外版が報じた。

バラエティに富んだ作品が登場

このほど、北京地下鉄15号線の望京駅内の天井や柱に、動画サイト騰訊(テンセント)の夏企画「うるわしい季節に火をつけよう」の広告がアニメキャラクターと共に登場した。構内のあちらこちらに広告が掲げられており、多くの人の目に留まっている。「90後」(1990年代生まれ)の肖■さん(■は日へんに斤)は取材に対して、「こちらまで本当に熱く盛り上がる!駅の中のこの企画を見るために、地下鉄で1時間も遠回りして通勤した」と話した。

近年、中国ではバラエティに富んだ「二次元」文化商品が登場し、それらが多くの人の視野に入るようになっている。それも、「二次元」市場が拡大している主な原因の一つだ。

現在、「二次元」に端を発する言葉やSNSのスタンプなどが、人々の生活において欠かすことのできない一部分となっている。例えば、「西遊記之大聖帰来 (Monkey King:Hero is Back)」や「京劇猫(BeijingOperaCats)」など、中国国産の名作アニメが好評を博し、アニメ、ゲーム、小説などの実写版映画やドラマが上映、放送されているため、誰でも「二次元」文化の魅力を感じることができる状況になっている。

「二次元」消費者の経済力が向上中

「二次元」が大人気なっている背後には、消費者グループの構造の変化がある。調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)が公表しているある報告によると、中国の「二次元」の消費者は2億6000万人に達しており、その大部分が「80後」(1980年代生まれ)、「90後」、「00後」(2000年代生まれ)だ。2016年、中国の「二次元」の中心的な消費者は7000万人に達しており、「二次元」の一般的な消費者は2億人に達した。


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