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世界で一番深い高速鉄道駅-八達嶺長城駅 (2)

人民網日本語版 2017年08月02日10:19

▽爆破を精確に行い、国宝を保護する

京張高速鉄道八達嶺トンネルは水関長城と1回並行して通り、八達嶺長城を2回横断する、更に百年の歴史がある京張鉄道の青龍橋駅から4メートルも離れていない。これらの「国宝」との地理的要因は、工事の実施に大きな課題を与えた。

精確な電子雷管制動の爆破技術を使うことで、爆破によって発生する振動の幅とデシベルを最小限に抑えることができる。振動のスピードを1秒あたり約0.16センチを保持すると、1回の爆破の衝撃は長城での足踏みレベルになる。

地下わずか4メートルの地盤に建てられた青龍橋駅の下に、約40メートルのトンネルが施工されている。エアガンで開けた穴に特殊な膨張剤を置き、膨張によって岩石を徐々に破裂させてから、人工や機械による開削を始めた。こうすることで、地下の施工による京張鉄道へのダメージを最低限に抑えることができた。

周辺に文化遺産がなくとも八達嶺トンネルの爆破は多くの課題に直面していた。洞窟群では近距離の爆破が多いが、最も狭いところでは2メートルしかないので、一旦失敗してしまった場合、落盤する恐れがある。施工側はプレストレストアンカー技術を採用して岩石層の安定性を増強する一方、電子雷管制動を使用すると同時に、監視チームを組織することで、爆破の振動スピードをリアルタイムに観測し、施工による振動を抑えている。

「春節の後に工事を始めてから7月27日まで、4500回も爆破しましたが、データに異常は見られません。私は八達嶺長城に行って体験してみましたが、地下で爆破工事がされているとは全く感じなかったです。高速鉄道が長城を横断する風景を見ることを今からとても楽しみにしています」と爆破担当者の張学華氏は語った。

「人民網日本語版」2017年8月2日

 


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