〇「速度はアップするが、値上げはしない」
中国中車の孫永才・執行董事は、「『復興号』の製造周期は8ヶ月から10ヶ月で、弊社は1年間に約400本の『復興号』を製造する能力を備えており、速度アップのための技術的保障を提供できる」と話した。
〇時速200キロから350キロを網羅する一連の製品
専門家は、「京滬高速鉄道が時速350キロで一定期間運行したのち、京広(北京-広州)や鄭西(鄭州-西安)など時速350キロメートルで設計されている高速鉄道も、段階的に営業時速を設計時速に近づけることで、沿線の経済社会発展を牽引すると期待される」との見方を示した。
では、中国の高速鉄道は、「時速350キロ時代」に全面的に突入できるのだろうか?
中国鉄路総公司の担当者は、次の通り説明した。
「時速350キロの高速鉄道製品は、中国高速鉄道で開発されている中でも最高レベルの製品に限られ、一連の高速鉄道製品の一つにすぎず、それが全てではない。未発達地区では、住民は乗車券代金に非常に敏感な反面、時間がかかることはそれほど気にしない。そのような地域では、時速250キロ前後の高速鉄道製品が主流となる。一方、発達したエリアでは、旅客数が膨大な数にのぼり、時間と引き換えに乗車券に高額を払う人々が多い。このようなエリアでは、高速鉄道は時速350キロの製品を中心に提供する。今後、中国は、時速200キロから350キロを網羅する一連の高速鉄道製品を揃えていく。これは、サプライサイド構造改革の重要な構成要素でもある」。
京滬高速鉄道が時速350キロまでスピードアップすることは、海外から注目を集めた。中国中車の孫永才・執行董事は、以下のとおりコメントした。
「『復興号』 の研究・開発は、高性能の製品を開発したにとどまらない。より重要なことは、中国基準の技術体系を構築し、完全自主的な知的財産権を備えたサプライチェーンシステムを構築し、国際競争における核心的な競争力を形成した点だ。中国高速鉄道ネットワークでは、毎日2693両の高速列車が運行している。この実績によって、我々は豊富な高速鉄道ビッグデータを蓄積することができた。また、世界で唯一無二の競争資源でもある。
「『復興号』が時速350キロで走行することで、中国技術体系と営業経験の『海外進出』のために、貴重な経験が提供される。また、中国基準の高速車両はさらなる影響力を備えることになるだろう」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年7月28日
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