王翔浅さん
こころの劇場シリーズを中国の子供たちに
演劇は生活に端を発していると同時に、生活をより一層味わいあるものにしなければならない。王さんは、「演劇を作る際、観衆に合わせることばかり考えていてはだめで、観衆の好みを基礎にしたうえで、観衆がアートという味わいある体験ができるようにしなければならない。そして、演劇を見た後、余韻に浸り、何か学べるようにしなければならない。特に、ファミリーミュージカルは、子供たちにおもしろいと思ってもらえるようにするほか、積極的な考え方になるよう導くものにしなければならない」とする。王さんと四季歓歌は今後も、劇団四季の名作をメインに、海外の優秀な作品の中国上陸を目指す。「劇団四季には、子供を対象にした、こころの劇場シリーズ『ファミリーミュージカル』があり、1作目の『裸の王様』からこれまでに40作品以上を制作してきた。『人間になりたがった猫』は、私たちのライセンス上演の作品第一号。大成功の作品でもあり、今後は、第二号、第三号を手掛け、シリーズ化していきたい」。
作品の輸入や公演の企画のほか、四季歓歌は、中日両国の文化交流活動にも携わっている。昨年、四季歓歌は、中国人が日本へ行き、8日間で劇団四季の上演や歌舞伎、宝塚歌劇など、7公演を鑑賞するほか、劇団や美術館を見学したり、文化講座を聞いたりして、日本文化の魅力を感じることができる旅行ツアーを企画した。
熱い中日文化交流が永続することを願う
文化人である王さんは、浅利さんの「政治は冷たく、文化は熱い」という言葉をずっと覚えている。そして、「文化交流という分野でできることをして、中国人にもっと日本について理解してもらえるようにしたい。近年、多くの中国人が日本文化に興味を持つようになっており、中日文化交流もどんどん豊富になっている。中日演劇交流に従事し、自分が日本で長年の研究成果を大いに活用できるほか、中日両国の文化交流の懸け橋となれるということは、とてもおもしろく、とても有意義なことだと思う」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月14日
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