東野圭吾氏は日本の有名な推理小説作家であり、その作品の中でも「容疑者Xの献身」は特に人気が高い。このほど「人魚の眠る家」の中国語版が出版されると、各大手通販プラットフォームのベストセラーランキングに早々と登場し、情報コミュニティサイト・豆瓣網では7.4ポイントの点数がつけられ、なかなか好評を博している。今や大人気作家となった東野氏だが、創作においては「冬の時代」を経験したこともあり、最初に就いた職業は自動車部品メーカーの技術者だった。中国新聞網が伝えた。
業界の垣根を乗り越えて作品を生み出す東野氏は、なぜこれほど人気があるのだろうか。「復蘇人」や「秘密調査師」などの作品がある有名ミステリー作家の永城氏は、「東野圭吾氏の小説が人気を集めるのは2つの特徴があるからだ。1つは推理が緻密で、ストーリーのプロットがしっかりしていること。もう1つは人間の本質を見つめていることだ。東野氏にとって推理小説は人間の本質を描き出すツールに過ぎない。一部の作品は厳密には推理小説とはいえないが、ミステリー的なムードや推理の点ではまったく遜色がない」と話す。
東野氏は今や、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、直木賞の数少ない「三冠王」であり、ベストセラー作家だが、大学では電気工学を専攻し、最初に就いた仕事は自動車部品メーカーの技術職だったことはあまり知られていない。専業の作家になったのは、1985年に「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞してからのことだ。
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