中米が協力に焦点を合わせ、溝を管理・コントロールすることは、両国自身の利益に関わるのみならず、世界全体の安定と繁栄にも関わることに目を向けなければならない。先月、米国の著名な戦略家・ブレジンスキー氏が逝去し、中米両国に悲しみが広がった。多くの学者は追悼文でブレジンスキー氏について、常に世界的視野で国益を定義する米国の戦略家を代表していると指摘した。これまでの歴史のいかなる時にも増して互いに結びついた今日の世界において、国益を客観的に把握するには、責任ある世界的視野がより一層肝要となる。中米のような大国にとって、この点は特に明らかだ。協力があれば、溝もある。これは大国間が接触していく上で客観的現実だ。中米関係を上手く取り扱っていきたいならば、「世界の主導権がシフトするか否か」という古いパターンに思考を固定してはならず、新しい、互恵の、試練に共同で対処するパートナーシップの構築に着眼し、利益共同体を築くべきだ。
中米両国には中米関係を良好に保っていく理由が無数にあり、中米関係を悪くする理由は1つもない。双方が建設的な心構えで中米関係を処理し、不必要な妨害を自覚的に阻止しさえすれば、中米関係は必ずや両国、さらには世界に一層の利益をもたらすことができるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月22日
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