シリキレグモを初めて見た人は、洞窟に隠されたハンコだと思うに違いない。華西都市報が伝えた。
独特な見かけのシリキレグモは、人工的に養殖されたり、育てられたものではなく、大自然が生み出した一つの傑作といえる。
四川省成都市の青城山前山景勝地で5月8日、成都華希昆虫博物館の趙力館長がシリキレグモを再び発見し、同景勝地で連続して6匹目の発見となった。過去のデータを合わせても、四川省で発見されたシリキレグモは合計14匹のみという、「とても希少価値のあるクモ」だ。
一般的なクモが巣を空中に網状に張り巡らせて作るのに対して、シリキレグモは地面に穴を掘り、普段はおしりを上に突き上げて、ハンコのような腹で穴を塞いでいる。さらに、シリキレグモはその穴の周囲にクモの糸を張り巡らし、虫がそこを通りかかると、穴から突然出てきて、虫を穴の中に引きずり落としてから食べてしまう。
趙館長は取材に対して、「シリキレグモは節足動物で、その体の形から、中国に書面上の記録が残っている最も古いクモの一つ。シリキレグモに関する最古の記録は、中国最古の辞書「爾雅」にあり、紀元前5世紀から紀元前2世紀の間にはすでに存在していたといえる」と語った。
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