〇今後の着目点:トランプ大統領が今後、どのような政策を打ち出すか?
米国の「パリ協定」離脱に伴い、同じく離脱を表明した国家は今のところ見られない。EUは現地時間5月31日、「パリ協定」への残留を米国に求めると同時に、米国の再加入についてオープンな態度で対応するつもりだと表明した。
トランプ大統領が今後、どのような政策を制定するか、そしてその政策が有効な時間を保ち得るかという問題が、今後の着目点として挙げられる。米プリンストン大学地球科学・国際問題専攻のマイケル・オッペンハイマー教授は、「米国が温暖化対策のための行動から手を引けば、最終的には、他の国家の継続的な努力に水を差すことにもなりかねない」と指摘、次の通り述べた。
「実際に、地球温暖化対策は8年にわたり迷走したことから、再生資源分野の研究が立ち遅れ、CO2排出量の増加を招く恐れがある。たとえば、トランプ大統領は、クリーンエネルギーの採用を抑え、石炭火力発電を促進する可能性がある」。
「行動の立ち遅れは、温暖化対策の目標達成を阻止する最大の敵であり、それによって研究経費やエネルギー技術用経費が削減されれば、さらに酷い事態に陥る」。
オッペンハイマー教授の研究チームの主張は、今年の早い時期に、自然科学専門誌に掲載された。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月2日
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