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人民網日本語版>>経済

中国、メタンハイドレート採掘に成功 世界に希望 (2)

人民網日本語版 2017年06月01日17:08

おまけにメタンハイドレートは埋蔵量が膨大で、地球上の大洋の海底、陸地の凍土層、極地の凍土層などに幅広く分布する。米国の海事専門誌が伝えたアメリカ地質調査所の予測では、世界のメタンハイドレートにはおよそ280兆立法メートルから2800兆立法メートルのメタンが含まれる。つまり現在の消費ペースに基づいて計算すると、メタンハイドレートの埋蔵量は今後80~800年の世界の天然ガス需要を満たせるということだ。「南ドイツ新聞」は、「2015年の世界の天然ガス採掘量は約35億立方メートルで、天然ガスハイドレートの埋蔵量の1‰にも満たない」と伝える。

中国だけでなく、米国、日本、インド、韓国、カナダもメタンハイドレートの採掘研究プロジェクトを実施する。今年5月はさながらメタンハイドレート「ブレーク月」で、中国が南中国海での試験採掘に成功したほか、米国と日本も採掘に関する発表を行った。

米専門誌の報道では、米エネルギー省傘下のエネルギー技術研究所が12日に発表したところによると、テキサス大学オースティン校などの機関の協力により、5月にメキシコ湾の大水深エリアでメタンハイドレートの採掘研究がスタートし、11日には1回目のボーリング作業を行ったという。実際、米国はメタンハイドレートの研究を非常に重視しており、00年には「メタンハイドレート研究開発法」を可決している。その後、同省はメタンハイドレート研究を支援するための支出をたびたび計上している。

日本は早くからメタンハイドレート採掘を行ってきた国の1つだ。ロイター社の報道では、日本の経済産業省資源エネルギー庁は今月4日、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が日本近海の海底に埋蔵されていたメタンハイドレートからメタンを取り出すことに成功したと発表した。このたび試験採掘を行った海域は愛知県と三重県に近い太平洋近海で、この海域には日本の年間天然ガス消費量の約10倍にあたる1兆1千億立方メートルのメタンハイドレートが埋蔵されていると予想される。

日本がメタンハイドレートの採掘を行ったのはこれが2回目だ。13年に海底のメタンハイドレートを採掘してメタンを取り出そうと試みたが、海底の砂が生産井に入り込むアクシデントがあり、試験採掘開始から6日間で中断せざるを得なくなった。今回の試験採掘は12日間行われた後、砂の問題で中断し、計画にある3~4周期連続での安定的な生産を実現するとの目標はまだ達成されていない。この12日間のガス生産量は3万5千立方メートルだった。


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