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一線都市の不動産賃貸価格上昇幅が縮小 供給は安定

人民網日本語版 2017年05月31日14:15

ラジオ番組「中国之声」のニュースコーナー「新聞晩高峰」が伝えたところによると、関係機関がこのほど発表したデータにより、今年4月の上海市における賃貸指数が前月より低下したことがわかった。国家統計局がまとめたデータでは、4月の消費価格のうち、不動産賃貸価格は前月比0.2%上昇し、上昇幅が前月より縮小した。

これは、3月の中頃から終わりにかけて集中的に打ち出された一連の不動産市場の調整コントロール措置を受けて、不動産市場の取引量が相対的に低迷し、これにともなって一線都市の不動産賃貸価格が低下したということだろうか。一線都市の賃貸物件は本当に安くなったのだろうか。

不動産業者は、「今、不動産賃貸市場は学生の卒業・入学シーズンという短期的要因の影響を受けていることが明らかだ。不動産購入価格は下がったが賃貸価格は下がっておらず、オーナーの中には急いで賃貸に出そうとする人もいれば、急がない人もおり、心理的な価格は一様ではない。特に7~9月になると賃貸ペースが加速するのが一般的で、選ぶ余地はなくなり、オーナーと相談しても何百元しか下がらない」と話す。

上海不動産賃貸指数弁公室の4月のデータをみると、一線都市のうち上海の賃貸地数が1935ポイントで、前月比4ポイント(0.23%)低下したことがわかる。

市場をみると、第1四半期(1~3月)には市外から上海に初めて働きに来た人の数が減少し、新たな賃貸ニーズは活発ではなかった。2つ以上部屋がある物件のルームシェア業務の場合、不動産会社や仲介会社の長期賃貸市場をめぐる競争の影響で、小口オーナーの一部が借り手を確保するため賃貸価格を下げるようになり、賃貸価格が3~5%値下がりした。これと同時に、一部の高級物件と中級物件では賃貸価格が20%以上値上がりした。

こうした動きについて、上海易居不動産研究院シンクタンクセンターの厳躍進・研究総監は、「これまで不動産賃貸価格の持続的上昇傾向が抑えられてきたが、価格はそれほどはっきりと下がらなかった。低下はその時の市場全体の低下傾向とある程度関係がある。一部の物件で低下がみられたのは以前に急激な上昇があったからだ。今、中古不動不動産市場は取り引きが低迷し、オーナーの多くが手持ちの物件をこれまでのように売ろうとせず、賃貸に回そうとしている。相対的にいって、賃貸の物件獲得ルートがより多様になっている」と話す。

不動産賃貸市場は毎年の春節(旧正月)前後の2ヶ月間と卒業シーズンにピークを迎える。これ以外の時期は多くの物件が契約中で、市場は比較的落ち着きをみせるのが一般的だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年5月31日

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