現時点でやや安堵できるのは、ここ数日、新たな核実験など懸念される重大な出来事が朝鮮半島で生じなかったことだ。王部長はこれについて「この局面はみなが共に努力し、関係する当事国が自制を保った結果だ。同時に、朝鮮半島の比較的安定した状態は大変もろく、いつでも異変が生じうることにも目を向けなければならない。したがって中国側は各国に対して、対立をさらに激化させる行為をこれ以上取らないよう呼びかける」と述べた。
中国側の示した「相互停止」提案を各国が真剣に検討することが喫緊の課題だ。現在、朝鮮半島核問題の解決については多種多様な論法がある。王部長は「中国が様々な論法に揺らぐことはなく、また自らが尽くすべき責任を放棄することもない」と明確に述べた。中国の出した「処方箋」は、「良薬は口に苦し」だといえる。朝鮮は核・ミサイル実験を停止すべきだし、米韓も同時に的を合わせた大規模軍事演習を停止すべきだ。これこそ国連安保理決議の精神に符合する。
米国の国務長官、国防長官、国家情報長官は先日連名で声明を発表し、朝鮮に圧力を加えることを重ねて表明すると同時に、朝鮮半島の平和的方法による非核化実現を追求し、交渉による目標達成にオープンな姿勢であることを強調した。このメッセージは重視に値する。
米朝が引き続き憎み合い、軍事的対立の色を濃くするのは、誰の利益にもならない。米朝共に積極的なメッセージを伝え、朝鮮半島上空に漂う暗雲を払うことを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月28日
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