シンガポール–マレーシア高速鉄道、タイ–マレーシア高速鉄道、フィリピンの通勤鉄道……2017年には、中国と日本の高速鉄道をめぐる「戦いの場」が東南アジアへと延伸を続ける見込みだ。「解放日報」が伝えた。
レイルウェイプロのサイトがこのほど伝えたところによると、フィリピン政府は日本政府と中国政府がいずれもフィリピン国内の通勤鉄道建設プロジェクトに資金面での支援を提供する意向を示していることを明らかにした。日本紙「日本経済新聞」は、「タイとマレーシアの政府が、両国の首都を結ぶ……高速鉄道の整備について協議を始める。……日中が再び競合する展開も予想される」と報じ、シンガポール紙「聯合早報」は、「今年はシンガポールとマレーシアの首都を結ぶシンガポール–マレーシア高速鉄道プロジェクトの入札が行われ、中日が『狭い道ですれ違うような抜き差しならない状態』に至る可能性がある」と伝えた。
▽多くの「戦いの場」で正面からぶつかる中日
フィリピンの様子を眺めると、ドゥテルテ大統領は選挙戦の初期から「鉄道への野心」を明らかにし、4路線の建設・修築を行う計画であり、中国に支援を請いたいとしていた。同国では昨年、南北鉄道建設プロジェクトが認可され、そのうちの1つはマニラ首都圏とビコル地方を結ぶ、全長54キロメートルの通勤路線だ。フィリピンがプロジェクトを認可する前から、待ちきれない日本は改修費用として24億ドル(1ドルは約114.7円)の支援を行うと宣言した。フィリピンのペルニヤ国家経済開発長官がこのたび明らかにしたところによると、中国政府も資金提供の意向を示したという。
タイの様子をみると、タイ–マレーシア鉄道の構想は、全長1500キロメートルの広軌の新路線を建設し、高速直通列車を運行するというものだ。同国のアーコム運輸相は、「できるだけ早くマレーシアと協議して、どんなやり方で他国にこの鉄道建設修築プロジェクトに参加してもらうかを確定させたい。現在、両国の目の前に横たわる難題は、果たして『中国と日本との二者択一』なのか、それとも中日両国の力を同時に借りるのかということだ。マレーシアはどちらかというと中国を評価しているようだ」と話す。
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