シェア自転車事業を打ち出す摩拜とofoがここ数週間、一騎打ちを繰り返し、無料試乗体験イベントをたびたび打ち出す中、もう1つのメーカーが戦いに割って入ってきた。小藍自転車はこのほど、1週間の無料試乗イベントを行い、今月10日までに全国でイベントを展開することを明らかにした。シェア自転車の大規模投資合戦がさらにバージョンアップしたといえる。「北京日報」が伝えた。
摩拜とofoより遅れて北京市場に参入した小藍自転車は、2社よりもさらに魅力的なイベントを打ち出すとみられる。専門家は、「春の訪れにより、乗りやすいシェア自転車を選んで出かけたり、体を動かしたり、楽しんだりするためのツールにするユーザーがますます増えるとみられ、このためシェア自転車の戦いは春に全面的にバージョンアップする見込みだ。金に糸目をつけない営業販売の一大合戦が起こることは避けられない」と分析する。
摩拜に出資してシェア自転車市場に進出した騰訊(テンセント)の馬化騰会長は今月3日、「行き過ぎた競争に密かに懸念を抱いている」とした上で、「現在、一部のシェア自転車は有料から無料へとシフトしており、今後はむしろユーザーにお金を払って利用してもらうようになるかもしれない。業界がどのように動くか、そうなったらどんな事態が起こるかわからない」と述べる。
小藍自転車の共同創業者であり最高経営責任者(CEO)の李剛さんは、「キャッシュバックでも、無料試乗でもいい。これらはすべて競争の中で自然に生まれたものだ。シェア自転車に大規模な投資をするのは無料試乗の赤字を埋めるためだけでなく、運営の範囲が拡大を続け、車両が増加を続けるのにともなって、より多くの投資が車両の投入や改善に向けられるようになる。こうしてシェア自転車市場における企業の指導的地位を絶えず確かなものにしていくのだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月6日
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