無断でシェア自転車に施錠することは違法行為なのだろうか?火箭(ロケット)軍総医院に務める看護師2人がこのほど、シェア自転車に無断で鍵をかけたとして、5日間拘留された。未来網が伝えた。
関係者の話によると、22日午後、火箭軍総医院の玄関で2人の女性看護師が、退勤時に、無断で施錠していたシェア自転車の鍵を開けようとしたところを、近くをパトロールしていた人民警察に取り押さえられたという。看護師2人は、北京拝克洛克科技(ofo)がサービスを提供するシェア自転車に無断で施錠した事実を認めている。
「2人はとても後悔している。彼女たちには、法を犯していたという認識がなかったようだ」-事の顛末を目撃していた同医院の医師は、2人を気の毒がる様子で話した。
ある人民警察によると、北京市公安局はこのほど、シェア自転車を独占する行為を一掃する目的で、内部特別プロジェクトをスタートさせたという。
2人の看護師は、窃盗罪で5日間の拘留という行政処分を受けた。
「治安管理処罰法」第49条によると、窃盗、詐欺、略奪、強奪、恐喝または故意に公私の財物を毀損した場合、5 日以上 10 日以下の拘留に処し、500 元以下の罰金を科することができる。情状が比較的深刻な場合、10 日以上 15 日以下の拘留に処し、1千元以下の罰金を科することができる。
北京で弁護士として活躍する張新年氏は、「自転車に施錠すれば、利用者はそのシェア自転車を使うことができなくなる。これは、シェア自転車取扱業者の財産権を侵害する行為にあたる」と指摘した。
シェア自転車は、今や市民の外出にとって欠かせない重要ツールとなっている。だが、シェア自転車の盗難・乗り捨て・QRコードの取り外し、広告チラシの貼付、独占利用などの違法行為が巷では後を絶たず、関連事件が社会の物議を醸している。
張弁護士は、「法律の普及に力を入れる必要がある。多くの人は、単なる出来心からシェア自転車に乗って帰宅してしまい、それはたいしたことではないと思っている。だが、乗り捨てやQRコード取り外しなどの行為によって、シェア自転車の正常な使用ができなくなる。このような行為は、シェア自転車取扱業者の権利を侵害していることになる」と呼びかけている。
全国各地でのシェア自転車破壊事件に対し、各地の法律執行部門は、対応策を講じ始めた。これまでに、上海や広州では、シェア自転車の破壊あるいは独占使用をした人が拘留されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年2月24日
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