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安徽省都市部の「空の巣青年」:一番の親友は「仕事」

人民網日本語版 2017年03月03日17:04

中国国家統計局の統計データによると、中国における一人暮らし世帯が総世帯に占める割合は、2005年時点で10.73%だったのが、2015年には13.15%に達した。これらの一人暮らし世帯のうち、「空の巣青年」が占める割合がだんだんと上昇傾向にあり、彼らは都市発展においてますます軽視できない存在となっている。中国新聞網が伝えた。

安徽省合肥市に住む張興さんは、現地企業で働き始めて3年になる。両親から早く結婚するよう催促されるのが嫌で、実家を出て一人暮らしをしている。「90後(1990年代生まれ)」の張さんは、「もう私は経済的に十分に自活していけるようになった。また両親のすねをかじるつもりはない」と話した。

「一番の親友は仕事。食事はふだん、デリバリーで済ませている」と話す安徽省阜陽市の石奇さんは、大学を卒業してからずっと上海で働いている。彼は、「大都市で仕事をした方が、給料が高く、キャリア発展のチャンスも多い」と語った。

あるQ&Aコミュニティサイトでは、「たとえ一人暮らしでも」というテーマについて、ユーザーから1千件以上のコメントが寄せられ、閲覧回数は4200万回を上回った。「空の巣青年」がこれほどまでに増えたことについて、あるネットユーザーは、「一人暮らしを選ぶ若者は、『あれこれ自分のことに口出しする両親から逃れて静かに生活したい』タイプのほか、自ら進んで一人暮らしを選ぶ人もいる。これ以外に、社会福祉や交通の発達という要因もあるだろう」とコメントした。

社会学者の李銀河氏は、ネットユーザーとの意見交換において、「中国の伝統文化は、世界でも最も家庭を重視する文化の一つだ。だが、伝統文化の価値も現代化のあおりを受けて、必然的に一人暮らしの人々が増える傾向になっている」との見解を示した。

安徽大学の周春霞博士(社会学)は、「私の身近にも、一人暮らしで、同僚とあまり付き合わない若い教員や、学生会・社会団体活動への関心度が低い学生などの『空の巣青年』は少なくない。一部の『空の巣青年』は、仮想ネットワーク空間に安心感を求めるという特徴がある」とコメントした。


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