2017年に入り、中国の携帯メーカーが次々に値上げを敢行し、それに並行してスマホの値段も上がっている。華為や魅族、小米、楽視などのスマホメーカーは複数の機種で値上げを実施し、その上げ幅は数十元から数百元となっている。では、なぜ中国のメーカーのスマホが値上がりしているのだろう?人民日報が報じた。
安全性や品質に一層重き 部品も値上がり
通信専門家である、情報通信サイト・飛象網の項立剛・最高経営責任者(CEO)は、「確かに、中国国産スマホの近年の急速な発展において、初めての値上げ。今回の値上げは、周りに合わせた値上げではなく、主に品質向上が原因」と説明する。
そして、「中国の各大手スマホメーカーは、スマホの品質向上のために、仕入れ先に対する要求を高めており、値段は自然と上がる。韓国サムスンのギャラクシーノート7の爆発事故が、業界に大きな刺激を与え、中国のスマホメーカーの安全性と品質に対する意識が一層高まった。そして、部品などの仕入れ先に対する要求や全体的な品質の基準が上がった。一番際立っているのはバッテリーで、ローエンド機種のバッテリーの性能も上がった」という。
一部のスマホメーカーは、値上げは、業界全体のコストが上昇していることとも関係があるとする。華為のスマホブランド・栄耀のある技術者は取材に対して、「昨年以降、UPエレメントが値上がりしており、重要な部品の中には30%以上値上がりしているものもある。その他、人件費や製造、販売ルート、マーケティングなどのコストが右肩上がりになっており、それにドル高などの要素が加わり、スマホの値段が上がっている」と説明している。
値上げは消費のグレードアップを反映 コスパが二の次に
中国メーカーのスマホのメリットと言えば、これまでは「コストパフォーマンス」だった。では、今回の値上げで、このメリットが薄れてしまうのだろうか?
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