春節(旧正月、今年は1月28日)後は職場の「転職ピーク」であるという認識が人々の間に広がっている。中国の就職情報サイト大手「智聯招聘」がこのほど発表した調査報告によると、ホワイトカラーの約8割が新しい職場を求める「転職希望組」の大群に積極的に参入している。また、転職希望組のうち、実際に転職に踏み切る割合が最も高い年代は「90後(1990年代生まれ)」で、77.8%に達している。中国新聞網が伝えた。
〇「転職組」の割合は?-ホワイトカラーの6割以上
「2017年春季ホワイトカラー転職指数調査研究」と題するこの報告は、「ホワイトカラーの職場に対する信頼指数」や「転職願望」などの各指標にもとづき、中国ホワイトカラーの2017年春季の転職動向を調査したもので、得られた有効アンケート回答数は2万557件に上った。
春節連休が終わり、年末のボーナスを獲得したタイミングは、ホワイトカラーが転職を考えて実際の行動に出るピークとなる。上述の調査によると、ホワイトカラーの約8割が、「新しい仕事を探す転職希望組に積極的に加わっている」と答え、このうち11.7%は、「離職手続・入職手続を進めている」としており、「すでに最新版の履歴書を作って求職中」とする人は65.3%に上っている。
このほか、ホワイトカラーのうち、「転職の意向はあるが、現時点では何も行動に移していない」と答えた人は18.6%だった。「当面は転職する気はない」、あるいは「転職など全く考えていない」と答えたホワイトカラーは、全体の4.4%にとどまった。
〇転職が活発な群体は?-「90後(1990年代生まれ)」の転職率が最高
調査に回答したホワイトカラーのうち、実際の転職プロセス(退職手続・入職手続を進めている人や最新版の履歴書を作った人を含む)を進めている人が最も高いのは「90後(77.8%)」で、「70後(76.8%)」と「80後(76.2%)」がこれに続いた。これらに比べ、転職の動きに出ている「60後」の割合は低く、61.6%だった。
報告から、「90後」は自由を追求し、かつ、自分の個性を発揮することを望む傾向が浮かびあがった。彼らは、生活面での保障を重視すると同時に、より広い世界に飛び出したいと考えていることから、転職行動に出る割合が他の年代より高い。このような願望とは裏腹に、残念ながら、職場での地位はそれほど高くないというのが現状だ。
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