冬季の気象条件が悪化
6大措置で汚染対策を強化
陳部長は、「大気汚染対策の核心的問題は冬季の深刻な汚染だ。汚染対策の措置をさらに強化する必要があり、また不利な気象条件が続くという客観的原因もある」と指摘した。
2013年以降、冬季の気象条件は全体的に不利だといえる。冬に異常気象のエルニーニョ現象が続いた影響で、とりわけ北方地域で冷たい空気が停滞し、空気の勢いが弱まり、風速が低下し、気温が目立って上昇した。こうした気象条件は汚染物質の拡散にとって非常にマイナスであり、PM2.5の再発生を助けることになり、汚染をさらに深刻なものにする。
陳部長は、「環境保護部は関連当局と共同で、汚染対策措置をさらに強化していく」と述べ、具体的に次の6措置を挙げた。
(1)石炭燃焼ボイラーの取り締まりを全面的に強化し、熱電併給システム(コジェネレーション)による熱供給、ガスによる熱供給、電力による熱供給に切り替える。
(2)都市の中の村落エリア、都市と農村との連結エリア、農村地域での石炭燃焼の対策を積極的に推進する。
(3)工業企業の冬季におけるオフピークの生産を強化する。
(4)産業の排出基準を引き上げ、汚染物質排出の許可管理を強化し、法律に厳格に基づいて、ルールに違反して汚染物質を排出する企業に対し生産停止対策を実施する。
(5)科学技術的手段とネットワーク化された監督管理をよりどころとして、トラブルシューティングや「小散乱汚企業」(環境保護の基準に達していない、証明書や影響許可証をもたない、ルール違反の経営を行う、安全性に大きな問題があるなどの製造業企業や末端のサービス業企業)対策を強化する。
(6)汚染物質の排出量が大きい車両に対する監督管理を強化し、大型ディーゼルエンジン車や使用頻度の高いタクシーの汚染物質排出を厳格に管理コントロールし、環境保護性能の低い車両や老朽化した車両の淘汰を加速する。
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