2016年12月13日  
 

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生中継の可能性を追求 伝統文化ともコラボするニコ動

人民網日本語版 2016年12月13日15:15

現在世界のインターネット文化の中で、どんなスタイルが最も人気なのかという問いを投げかけたとしたら、すぐさま「コメント付き生中継」という答えが返ってくるだろう。これを発明した日本の動画サイトの「ニコニコ動画」は、2006年に創設してから現在までその人気を保ち続けている。ニコニコ動画は、日本ひいては世界における多くのネット生中継の歴史の「初の試み」を生み出してきた。例えば、バーチャルアイドルの初音ミクのコンサートや2015年9月3日に行われた中国抗日70周年軍事パレードの生中継などだ。全体的に見て、革新的な色彩があまり濃厚とは言えない日本において、ニコニコ動画は十分突出した企業といえるだろう。(文:張■、■は女へんに尼 環球時報掲載。)

ニコ動、画期的なコメント機能と有料会員システム

ニコニコ動画(以下、「ニコ動」と略す)のオフィスは東京銀座の歌舞伎座の近くにある。日本の伝統文化に囲まれる環境下において、同ネット会社は他とは違った特徴を持っている。ホールに入ると、壁に掛けられた多くのアニメキャラクターのポスターが目に飛び込んでくる。同社の親会社であるドワンゴはもともとゲームソフトウェアを作る会社であり、創設者の川上量生氏はアニメ製作経験をもつ経歴の持ち主だ。ニコ動が立ち上げられた当初、Youtubeのような動画アップロードを行うプラットフォーム以外、独自のコメント機能の開発が多くの人に衝撃を与えた。この機能を誰もが知るものとなったきっかけが、2010年11月に民主党の小沢一郎元代表が行った記者会見の生中継だ。小沢元代表は当時、政治献金スキャンダルで騒がれており、ニコ動は小沢氏に生中継プラットフォームを提供した。同記者会見場で一般市民の疑問に答え、生中継画面にはたくさんのコメントであふれ、多くのクリック数を獲得した。2011年に発生した東日本大震災の際には、ニコ動の生中継はさらに人気が高まった。その1年で、同社の経営は黒字へと向かっていった。

ドワンゴ広報部の松本晶子部長は取材に応じ、「広告収入を主な収益としている多くのネットサイトと異なり、ニコ動は全体の77%の収入がユーザーによるもので、11%が広告収入だ。2016年9月までに、当サイトの会員ユーザーは6000万人を超え、そのうち料金を支払っているプレミアム会員は250万人で、毎月の支払い料金は540円となっている。企業家、スター、政界人、歌って踊れるネット有名人などのチャンネルの人気が高い。ランキング1位のチャンネルの年間収益は1億円にまで達している」と語った。


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