宇宙飛行士の陳冬氏は7日、宇宙実験室「天宮2号」内で、宇宙飛行士が宇宙でどのように体を鍛えるのか、地上と比べてどのような違った感覚があるかについて説明した。新華社が伝えた。
陳氏によると、宇宙飛行士は天宮2号の実験モジュール内で、エキスパンダー、エアロバイク、さらには「ペンギンスーツ」を使いトレーニングする。宇宙医学基礎・応用国家重点実験室副主任の王林傑氏は「体の縦軸に負荷が加わるため、ペンギンと同じような歩き方になる。そのため、ペンギンスーツと呼ばれている。宇宙では人の骨格と筋肉に一定の変化が生じる。脊柱の筋肉が緩むと、人の身長が自然と高くなる。しかしこれは脊柱の安定性に影響を及ぼす。ペンギンスーツは無重力状態で体を物理的に保護する。つまり、失われた重力を加えるような働きをする」と説明した。
陳氏は宇宙でのエアロバイクについて「地上とは異なり、寝ながらこいでいるようで、力がうまく入らず疲れやすい」「私たちは最近、ジョギングの練習を行っている。中国人はこれまで宇宙でジョギングしたことがなく、今回が初となる。初めて走ろうとした時は、全く走れなかった。3日目のチャレンジで景氏(宇宙飛行士の景海鵬氏)がようやく走り出し、一気に一時間も走った。地上からの指示は30分だったのでその倍も走ったことになる。そのことに景氏は大喜びし、地上との通話を申請し、早速この朗報を人々に伝えていた」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月9日
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