中国のスパコン「天河1号」の所在地である国家スパコン天津センターが26日に発表した情報によると、同センターと国防科技大学による中国次世代100京級スパコンの試作機の開発がすでに始まったということだ。試作機によりコア技術を把握した上で、次の段階から具体的なスパコンの開発を行う。同機は中国の自主化率が最高のスパコンになると見込まれている。新華社が伝えた。
同センター主任補佐の孟祥飛氏は「開発を計画している次世代100京級スパコンの主な特長は、100%独自、独自のチップ、独自のOS、独自の計算環境だ」と述べた。
第1段階は試作機の開発で、100京級スパコンのコア技術の難題を解消する。この活動は2017年末から2018年の年初にかけて完了する計画だ。
これを踏まえた上で、次世代100億京級スパコンの開発に移る。孟氏は「計画によると、その浮動小数点計算処理能力は10の18乗、つまり現在の天河1号の200倍に達する。これは現在最速のスパコンの能力を新たなレベルに引き上げる」と述べた。
孟氏によると、次世代100京級スパコンは計算能力が強化されるだけでなく、技術的な進展を実現する。計算の密度、単モジュール計算チップの計算能力、内部データ通信速度でも、飛躍的な向上が実現される。しかもこれは国内の自主化率が最高のスパコンとなる。中国が独自に開発したCPU、高速ネットワーク通信システム、OSなどが使用される。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月28日
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