中国国家スパコン天津センターが19日に発表した情報によると、同センターに設置されているスパコン「天河1号」はすでに「過飽和」の稼動状態にある。同センターは計算能力をさらに高めるため、国家戦略・計画および需要と結びつけ、年内にもエクサフロップス級スパコンの先行研究を開始する。中国新聞網が伝えた。
中国初のペタフロップス級スパコン「天河1号」は、2010年に天津に設置された。同スパコンは過去5年間、その優れた総合技術サポートと研究開発能力により、石油探査、航空・宇宙事業、気象予報、海洋環境シミュレーション分析、新材料・新エネなどの分野で広く活用され、世界先進水準の応用の成果を手にした。
同センターは第13次五カ年計画期間中(2016−20年)、中国の次世代エクサフロップス級スパコンの開発を検討している。同センター応用・研究開発部の孟祥飛部長は、「同スパコンの特長は完全な国産化で、国産のチップ、OS、稼働・計算環境を持つ。センターは2016年に提携機関と開発を開始し、2017年に試作機を仕上げる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月22日