第9回アジア金融フォーラムが18日に香港で開幕した。多くの出席者は、世界経済と内需の動向が今年の中国経済に影響を及ぼす重要な要因になるとみている。中国国際放送局日本語版が伝えた。
中国銀行香港支店の岳毅支店長は、「世界経済が危機に晒された時、中国の経済だけが好調でいられるはずがない。アメリカの利上げが人民元の利率変動に影響を及ぼすことは確実であり、中東情勢による石油価格の変動も人民元レートに対して圧力となる。欧米の経済状況は大陸の輸出貿易に影響を与えることになる」とするとともに、「大陸部では積極的な財政政策が実施中で、『一帯一路』(1ベルト、1ロード)構想によって投資の需要が促され、中国と沿線各国のために互恵的な機会がもたらされた」と述べた。
また、大連万達グループの王健林代表取締役は、「大陸部の経済が直面する最大の試練は、内需の拡大にある。経済成長は、投資主導型から消費ニーズ主導型へと転換している。大陸部の人々が海外でのショッピングに使った数千億ドルのうち、半分が大陸に移れば、大陸部の経済成長が2ポイント増えるだろう」との考えを示した。
「人民網日本語版」2015年1月20日