中国は25日、次世代中型ロケット「長征7号」の打ち上げに成功し、宇宙ゴミの除去技術でさらに前進した。中国新聞社が伝えた。
宇宙ゴミには、任務を完遂したロケットや衛星の本体、ロケットの噴出物、宇宙の物体間の衝突により生じた破片などが含まれ、宇宙環境の主な汚染源となっている。一部の統計データによると、ミリメートル級以上の宇宙ゴミの数は、1億個以上に達しているという。中国は宇宙条約の締約国で、宇宙ゴミの制御・削減を約束しており、その除去技術改善の取り組みを続けている。
長征7号は今回、宇宙ゴミ自動除去宇宙船「遨竜1号」を打ち上げた。中国有人飛行事業宇宙弁公室の武平副室長は、「遨竜1号はこれまでの技術研究と地上試験を踏まえた上で、仮想宇宙ゴミをターゲットとし、ゴミ除去重要技術の検証を行う。任務終了後、鈍化処理される。この宇宙船には1本のロボットアームが取り付けられており、宇宙上で廃棄された衛星やその他の大型ゴミをキャッチし、大気圏再突入で燃焼させることをシミュレートする」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月28日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn