長江の重慶と三峡ダムの間にある3つの峡谷、瞿塘峡、巫峡、西陵峡を、船に宿泊し途中の観光地で下船観光しながらクルーズすることを三峡クルーズといいます。重慶~三峡ダムの下りなら2泊3日または3泊4日、三峡ダム~重慶の上りなら4泊5日のクルーズです。
この三峡クルーズのツアーが、日本で一大ブームとなったのが1993年から1998年ごろ。三峡ダムが建設されることにより、歴史的価値の高い観光地が水没したり、岸辺の町が島になったり、長江とその支流の川幅が広くなるなど歴史的な価値のある長江の景観が大きく変わるというので、当時日本の旅行社は「さよなら三峡」と題して、三峡クルーズのツアーを売りに売りました。
当時の三峡クルーズの見どころと言えば、三国志の遺跡、建設中の三峡ダムが中心だったわけですが、三国志も三峡ダムも全く知らない人たちも、船に宿泊しながら観光できるというクルーズの魅力も加わって、ブームに乗って山ほどやってきました。
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