従来の方法で音声表記
興味深いことに、王仁乾は日本語を特別に学んだわけではない。周教授によると、「王仁乾は商人。そのため、この教材を編集した時も、従来の方法で音声を表記しており、彼の方言で読み方が表記されている部分まである」。
例えば、「春」を「哈路」、夏を「那子」、「秋」を「矮既」、「冬」を「府有」と表記している。そのなかで「秋」の「矮既」は、江東地方のなまり(中国語の標準語の発音とは異なる)で発音しなければ日本語の発音にはならない。
周教授によると、この方法で日本語を勉強するとすれば、単に丸暗記するしかない。このような教材はとてもレベルが高いとは言えず、教材としてはお粗末としか言いようがないが、それでもこの教材は中国で何度も再版され、ずっと販売されていたのだと周教授は紹介している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月27日
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