全国の各省・自治区・直轄市の教育当局は22日、公式サイトを通じて今年の大学入試の成績を公表し、受験生が自分の点数を確認できるようにした。受験が終わってほっとしていた受験生たちだが、再び緊張した状態におかれている。大学や学部、専攻などの希望の提出がまた一つの大きな難題だからだ。点数のロスを少なくし、希望の大学に入れるようにと、親たちは大金を惜しまずに関連機関から希望提出の「アドバイス」を購入する。北京のある機関では希望提出に向けた研修クラスの費用が10万元(1元は約15.2円)に迫るという。
大学入試が終わり、受験生をターゲットにした商品が多く出回り、海外旅行、自動車学校、補習クラスなどいろいろなものがある。企業はビジネスチャンスをうかがい、次々に商品をうち出し、「ポスト大学入試経済」が急速に熱を帯びている。
▽受験票が割引カードに
「受験票で割り引き・プレゼント贈呈」、「受験票があればキャンペーン対象に」、「受験票を提示してのお買い物金額○○元以上で○○元割引」などなど、いたるところでこうした宣伝文句を目にする。受験生の手の中にある受験票が、今や確実に「割引を受けられる魔法カード」になっている。
企業の販売促進キャンペーンを、一部の受験生達は喜んで受け入れ、デジタル製品は特に人気がある。北京の電子製品売場の客層は一気に若返り、受験生が家族と連れだってコンピューターや携帯電話やiPad(アイパッド)などの電子製品を買い求め、来る大学生活に備える姿があちこちでみられる。店側の説明によると、最近、家族に連れられて商品を購入する受験生が売上の30%前後を占めていて、これからさらに増加する見込みだ。過去の経験を踏まえると、受験終了後2カ月間は売上高と来店者数が普段の3倍から5倍になるという。
また全国各地の自動車学校が機を見て、受験票があれば価格を引き下げたり割り引いたりするサービスを提供している。「成績トップなら学費免除」とか「受験票提示で200元キャッシュバック」とかいった魅力的なキャンペーンをうち出すところもある。受験後に人気が出るカラオケ産業や外食産業はこのビジネスチャンスをつかまえ、「恩師への感謝の宴」や「受験の成功を祝う宴」など受験後のさまざまな宴会商品をうち出し、価格は数百元から高いものでは数千元にもなるという。
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