▽楽しみ型消費が人気
データをみると、受験生の海外旅行のピークは7〜8月で、満14〜18歳の年齢層の航空券予約件数が目立って上昇している。6月下旬には予約がピークを迎える見込みだ。
受験生の航空券の予約状況をみると、海外路線が半数以上を占め、国内路線よりも人気がある。海外旅行先では、米国、英国、カナダが特に人気で、北京からロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、トロントへの路線、上海からロサンゼルス、ロンドンへの路線など、長距離路線にたくさんの予約が入っている。
ドイツの旅行社カイサツーリスティックの関連部門責任者は、「今年の夏休み期間は、一連の旅行商品をそろえて受験生向けにうち出した。勉強と楽しみが結びついた海外旅行商品もあれば、卒業旅行にふさわしいいろいろな客船ツアーもある。日本の漫画・アニメや韓流文化を愛する受験生向けに、日韓ツアー商品も用意した」と話す。
▽理性的な消費が大事
ネットをみると、研修サービス会社が目立つ場所に「大学受験後の補習クラス」の生徒募集広告を出している。「成績スピードアップ、より本格的」と称するところもあれば、「受験後の補習クラスで決まり」などとうたうところもある。一般的な学生の補習クラス費用は1年間で6万元あまりだ。基礎学力の弱い学生には「マンツーマン研修」のカリキュラムもあり、学生のレベルに合わせて時間割を組むので、費用は最高で30万元にもなることもあるという。
子どものために補習クラスを申し込むのは我が子を励ましたい、安心させたいという親心だが、高額の費用には驚きを隠せない。専門家は、「受験後の経済の過熱には、市場に原因があることは確かだが、実際的でない勢いに任せた動きによるところも大きい。受験生と親たちは理性的に対応し、冷静に考え、自分のできる範囲で行動する必要がある。企業に踊らされてはならない」と注意を促す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月24日
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