ほっぺを紛失した「くまモン」
同じ火山地震帯の上にあるといっても、日本の本州などと比べ、九州地方ではこれまで、大きな地震はほとんど起こっていなかった。どちらかと言えば、熊本東北部の阿蘇山や鹿児島の桜島などの活火山の方が有名で、毎年多くの観光客がこれらの山を訪れ、活火山の雰囲気を存分に味わっている。
今回の地震で特に深刻な被害を受けた2500年の歴史を誇る阿蘇神社では、毎年3月、「火振り神事」という儀式が執り行われる。その儀式から、「火」が熊本にとって特別な意味を持っていることを伺い知ることができる。