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人民網日本語版>>経済

格付け会社フィッチ「安定」変えず 中国経済を評価

人民網日本語版 2016年04月08日14:02

世界3大格付け会社の1つのフィッチ・レーティングスはこのほど発表した格付け報告書の中で、中国国債の信用格付けの見通しを「安定」で据え置くことを決定した。同報告書によれば、中国経済の成長ペースの低下が世界の投資家達を懸念させているが、中国経済に硬着陸が発生する可能性は低いという。またフィッチは、中国の擁する行政資源や金融資源を高く評価し、経済成長が今後2年以内に「破滅的なペース低下」に至ることは避けられるとし、今年と来年は6~6.5%の成長ペースを維持すると予測した。

フィッチは人民元について、バスケット通貨に対して目立った値下がりをすることはないとしている。同報告書は、人民元の大幅値下がりはリスクと代償をもたらし、グローバル経済にとって重大な-ダメージとなると指摘。こうしたリスクは中国に何らかの行動を取らせることになり、ひいてはグローバル市場の中で、特にアジア・太平洋地域の市場の中で、システム上の反転の圧力を生み出す。なぜなら中国には人民元がバスケット通貨に対して値下がりすることを回避する意志も手段もあるからだという。

またフィッチは、今年の中国は債務水準が引き続き上昇するとみられるが、中国は投資家を怯えさせる不確定性を問題なくやり過ごすことができると強調。長期的にみて、構造改革が極めて重要であり、中国は目下、製造業をよりどころにエネルギーを提供する成長モデルから消費をよりどころにエネルギーを提供する成長モデルへの転換を推進するために努力しているという。

実際、さきに格付け大手のスタンダード&プアーズとムーディーズが中国国債の格付け見通しを引き下げたのに比べ、フィッチのこのたびの判断が市場のメーンストリームにより近いことは明らかだ。多くのウォッチャーが、「中国国債の格付け見通し引き下げは中国経済が直面する困難を高く見積もり、中国の改革推進の能力とリスク対応の能力を低く見積もるきらいがある。今後、構造改革が絶えず深化し、関連の政策・措置が着実に実施されるのにともない、中国経済は引き続き中高速成長を維持していく」といった見方を示す。よって、フィッチの今回の判断がより全面的で熟慮に基づくものであることは明らかだといえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年4月8日

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