家に放置してある不用品を捨てるのは勿体ない。二束三文で業者に買い取ってもらうのも心が痛む。最初は大学キャンパスやコミュニティで小規模に試みられた「フリーマーケット(フリマ)」が、今ではオフラインからオンラインにシフトした。淘宝二手・阿里閑魚・58転転・微博(ウェイボー)・百度貼吧など不用品売買プラットフォームでは、年間1億件以上の取引が行われていると見積もられる。ネットを介した取引の簡便性が功を奏し、ほぼ新品の家具・電気製品・デジタル製品・乳幼児用品・衣料品・バッグなら、リーズナブルな価格で素早く買い手が見つかる。このような状況から、ネットオークションを利用する消費者は膨大な数に増え続けている。北京日報が報じた。
○業者に売れば中古品は二束三文:本物の木製家具でも肉500グラム分の価値なし
北京市豊台区西四環南路胡桃園団地に住む夏さん(女性)は、自宅のインテリアを一新したいと思っている。家具は十数年前に購入したものばかりで、スタイルも時代遅れであることから、夏さんはそれらを家具回収業者に買い取ってもらい、新しい家具を購入しようと考えた。「高値で買い取ります」と宣伝している7、8軒の業者に問い合わせたところ、買い取り価格は呆れるような額だった。「いくら何でも、100元(1元は約17円)にもならないとは思っていなかった。だが、業者の口から出たのは、5元とか10元だった。本物の木製家具の売値が、肉500グラム分にもならないなんて」と話す夏さんは、非常に失望したようだった。
○オンライン取引:人気は「中古ぜいたく品」
幸いにも、万能選手であるインターネットが、不用品のオンライン売買という道を開いてくれた。
現在妊娠6カ月の張蕾さんは、中古の育児書、優良中古品のベビーカー、ほぼ新品の乳児用おもちゃをオンラインで手に入れた。「これらは、赤ん坊が大きくなるとすぐ使えなくなる。中古品を手に入れることはとても理に適っており、コストパフォーマンスも高い。さらに、前の持ち主との交流を通じて貴重な情報を得ることもできる」と張さんは話した。