調査では、回答者の悩みの種には、家政婦やヘルパー、老人ホームの料金が高い(44.2%)、質が高く値段も手ごろな老人ホームは空きが少ない(43.8%)、適当な専門のヘルパーが見つからない(24.9%)、心の安らぎどころがない(28.8%)、娯楽が少ない(18.9%)などがあった。
現在、中国はさまざまな高齢者ケアの方法を模索している。調査によると、在宅での介護(38.4%)、在宅でコミュニティとつながりながら行う介護(38.7%)が最も人気。この2つの割合は計77.1%で、残りの12.9%は、老人ホーム、5.0%が不動産を保有して老後に備えるという方法を選んだ。
「どんなことがあっても、老人ホームには入りたくない」。そう語るのは、北京市民の唐さん。「質が高く値段も手ごろな公立の老人ホームは入るのが難しい。また、自分の家も年金もあるし、息子も娘もいる。コミュニティの高齢者ケアサービスも整備が進んでおり、老人ホームに入るより、家で老後を過ごすほうがいい。病気になって、子供も世話しきれないなら、ヘルパーを雇う」と話す。
老後の生活の質をどのように保てばよいのだろう。調査では、回答者の62.3%が「自分でなんとかする」、53.2%が「関連の制度や政策を整備してほしい」、51.1%が「子供に世話してほしい」、46.8%が「財政から投じられる資金を増やしてほしい」、19.9%が「親戚や友人に助けてもらいたい」と答えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月14日