デジタル通貨は必然的な流れだが、登場までの明確な時間表はまだない。周総裁は、「中国は人口が多く、規模が大きく、人民元を他の通貨に置き換えようとした場合、小さな国なら数カ月でできるが、中国では10年ほどかかる。よって、デジタル通貨と現金はかなり長い間併存し、デジタル通貨が徐々に現金に取って代わるという関係になる」と話す。
確かに、現時点でのデジタル通貨発行は、科学技術、流通環境、法律問題など一連の解決が待たれる難題に直面しており、これほど巨大な作業が一日で終わるはずがない。黄所長は、「今はデジタル通貨発行を検討する段階であり、これは一つの通貨の価値のシンボルを新しく生み出すメカニズムであり、多くの問題がまだ検討中だ。だが人々は実践の中で電子銀行や電子決済をますます多く利用するようになり、紙幣を持ち歩きたがらなくなった。こうした流れの中、これからは市場に流通する紙幣が時代とともに減少していくだろう」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年2月18日