中国科学院原子力安全技術研究所FDSチームのマルチモード画像誘導精密放射線治療システム(ARTS-IGRT)が、このほど開発に成功した。腫瘍の正確な位置の特定は、放射線治療の重要な問題の一つだ。位置がわずかでもズレれば、腫瘍細胞を効果的に死滅させることができず、二次がんのリスクが高まる。国産のIGRT(画像誘導放射線治療)システムはシングルモード画像誘導を採用しており、応用範囲と適用例が制限される。また海外の製品は高額で、中国の精密放射線治療の普及を妨げている。ARTS-IGRTシステムは準ミリメートル級で主要の位置を特定できる。特に脳腫瘍、胸部・腹部腫瘍の位置の特定により、放射線によるその他の組織・器官の破壊、併発症の発生を防ぐことができる。人民日報海外版が伝えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月29日