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韓国国会が韓中FTAを批准 来年1月1日施行へ (2)

人民網日本語版 2015年12月01日14:02

中韓FTAが発効すると、実際に恩恵を受けるのは誰だろうか。まず両国の国民が恩恵を受ける。最も直接的な恩恵は、自国にいながら、相手国の安くて質が高くコストパフォーマンスのよい商品を買えるようになることだ。次には企業と国が恩恵を受ける。中韓FTAの発効は巨大な政策的メリットを生み出す。中韓FTAの規定によると、中国は最長で20年をかけて91%の品目の関税を撤廃し、これは輸入額ベースで85%にあたる。韓国は輸入額ベースで91%にあたる92%の品目の関税を撤廃する。こうして中韓両国間の貿易は「ゼロ関税時代」をほぼ実現することになる。

韓国にとって、中韓FTAは韓国経済が垂れ込めた暗雲から抜け出すのを助けるものだ。韓国経済の重要な基幹輸出産業にとってみれば、FTA発効の1年目に、製造業の輸出額は13億5千万ドル(約1657億3千万円)増加し、輸出にエネルギーを与えることが期待される。また中韓FTAの対象製品のすべてで関税が撤廃されれば、韓国輸出企業の対中輸出は毎年関税54億4千万ドル(約6678億1千万円)を節約することができ、韓米FTAで節約できた関税9億3千万ドル(約1141億7千万円)の5.8倍になり、韓国とEUとのFTAでの3.9倍に相当する。

総合的にみて、中韓FTAは韓国の国内総生産(GDP)増加率を間接的に3.5%以上押し上げることが予想される。韓国の今年第3四半期(7-9月)のGDP増加率は1.2%で、10年第2四半期(4-6月)の1.7%に次ぐ数字となった。韓国の専門家の間では、「輸出がやや力強さを取り戻せば、政府が設定した3%以上という年間経済成長率目標値の達成は困難ではないと」の見方が一般的だ。また韓国の企画財政部は、「今後10年間に、韓中FTAは韓国の実質GDPを0.96ポイント引き上げ、消費者にとっては146億ドル(約1兆7921億円)の節約になる」との見方を示す。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年12月1日


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