2015年の「ブラックフライデー」の一大キャンペーンも終わりに近づき、第三者決済機関「支付宝」(アリペイ)は関連データを公表した。それによると、今年のブラックフライデーの取引額は前年の約31倍増加し、受注額の伸びは35倍に迫った。また、これから始まる「サイバーマンデー」の売上高と取引量も前年に比べて30倍以上増えることが確実だ。金羊網が伝えた。
▽ブラックフライデー海外通販 利用者の75%が女性
中国の海外通信販売産業が北米を中心とした海外版「ダブル11」(中国のショッピングイベント、11月11日)といえるブラックフライデー市場に参入して今年でまだ2年目だが、北京と上海の海外通販愛好者が受注量全体の3割以上を占めたほか、全国の多くの都市でも若い女性がこの海の向こうのセールに喜んで身を投じ、米国の小売業者に新たな消費の活力を注入した。
ブラックフライデーのセールが開幕すると、支付宝の有効ユーザーの男女比は1対3で安定し、買い手の約75%が女性だった。このうち25〜40歳の若い女性が圧倒的多数を占めて購買の主力になった。販売量をみると、健康商品、クリーム、フェイスマスク、バッグが上位に並び、中でも韓国の通販会社・薇美鋪が販売する「痩せるソックス」は1万枚近くが売れた。こうしたことから、女性の健康、スキンケア、ファッションへの関心がわかるだけでなく、セルフケアのニーズがもはや顔面にとどまらず全身に拡大したことがわかる。
▽杭州の海外通販パワーは広州・深センを圧倒 取引額は上海・北京に迫る
支付宝のまとめたデータによると、杭州地域の今年のブラックフライデー海外通販の取引件数と取引額は驚くべき伸びを示し、猛烈な勢いで広州と深センを追い越し、受注額では全国3位に躍進した。杭州の人は上海や北京の人と同じように4大百貨店のトレンド商品を好むだけでなく、北米最大の健康商品ブランドGNCにも関心を寄せており、GNC商品の受注量が他の二線都市を大幅に上回った。
都市別にみると、海外通販の受注額は一線都市でも二線都市でも2けたの伸びを示した。ブラックフライデーの都市別受注額番付の6位から10位には、成都、南京、武漢、天津、重慶が並び、蘇州、寧波(ニンポー)、長沙、西安、瀋陽などが後に続き、上位15都市で全国の受注量全体の70%を占めた。省・直轄市・自治区別にみると、上海市が1位、北京市が2位、広東省が3位、浙江省が4位、江蘇省が5位で、広東、浙江、江蘇の3省に巨大な海外通販ニーズがあることがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月1日