許さんが中国語を教えているキルギスタン外交大学は、唐の詩人・李白の詩を紹介するイベントを開催した。「床前(しょうぜん)月光を看(み)る、疑うらくは是(こ)れ地上の霜かと。頭(こうべ)を挙げては山月(さんげつ)を望み、頭を低(た)れては故郷を思う」。学生らは李白の詩を流ちょうに詠めるようになっている。
キルギスタンで、7人は孤独な生活を送っているわけではない。首都のビシュケクから30-40キロ離れた所に「甘粛村」と呼ばれるところがある。住んでいる人の祖先は、中国の陝西省や甘粛省から来た東幹人(回族の末裔)で、ここでは同2省の方言が話されているほか、中国西北地域の伝統も残されている。
蘭州大学で中国語を教えているボランティアは「ここの東幹人と接すると、中国に帰ったような思いになり、家族のような温かさも感じることができる」と語る。
「人民網日本語版」2015年11月25日