大量の文化財が水揚げされたことによって、黄海北部の海底の沈没船「丹東1号」と、121年前の甲午戦争(日清戦争)における海戦との密接な関係が明らかになった。水中調査を終えたばかりの考古学者は8日、調査の3大発見を発表した。新華網が伝えた。
◆発見1 丹東1号、北洋艦隊の「致遠艦」であることが判明
国家文物局水中文化遺産保護センター副研究員、丹東1号沈没船考古調査チーム長の周春水氏は取材に対し、「詳細な考古調査と実物・証拠により、同船は北洋艦隊の『致遠艦』であると初歩的に判断された」と語った。
考古学者によると、致遠艦と初歩的に判断できる最も直接的な証拠は、3枚の磁器だ。そのうち2枚の磁器には篆体で「致遠」の2文字が記されており、残りの1枚の破片には篆体で「致」と記されていた。
周氏は、「現時点では、丹東1号の船体は水平装甲から下の部分しか残されていないが、当時の戦艦の原型をうかがい知ることができる」と述べた。