中国IT大手の百度は現在、音声による受け答え、患者の診断が可能な「医療ロボット」を開発中だ。百度の人工知能技術の研究が、医療業界で応用される。米国の大手科学技術ニュースサイトの記事を引用し、中国新聞網が伝えた。
米カリフォルニア州サニーベールに位置する百度の研究センターの研究員は最近、北京に帰国した。母の膝が痛み、治療が必要になったからだ。彼は中国の医療状況について聞いていたので、友人に頼んで事前に列に並び、2時間ほど待ち、ようやく母を診てもらうことができた。
この研究者は、中国の医療サービスに悩まされた。しかしこの経験は、音声による交流が可能な、医療診断製品という百度の新製品が誕生するきっかけになった。関節痛、目の充血、咳といった一連の症状を口にするだけで、直ちに診断とアドバイスが提供され、付近の医療専門家と連絡を取ることができる。
「Ask A Doctor」と呼ばれるこのプロジェクトは、人工知能の著名な科学者である呉恩達氏の加入後の、百度の音声認識および人工知能の最新の研究成果の一つだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月14日